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看书神 > 其他类型 > 阴阳师红莲华冕、天魔归来活动剧情中日双语 > 第44章 天魔归来 地狱挽歌⑤旧忆

記憶

聖蓮池には結界が張られているようだ。暗い血の池から水の音が聞こえるが、池の底は見えない。

圣莲池上似乎布置了结界,黑暗的血池中传来水声,但却无法让人看清水底。

【鬼王酒呑童子】

「陣眼を破壊するには蓮花が必要だと言ってたな。いくつもあるが、どれにする?」

你之前说打破阵眼要靠找到一株莲花,我看这里到处都是莲花,不知道是哪一株?

【阿修羅】

「物は試しだ。」

试试便知。

阿修羅は池の端へ行き、血蓮を摘もうとした。花びらに触れる前に、眩しい光に遮られた。光が消えると、阿修羅はまだ聖蓮池の前に立っていたが、時間が昼に切り替わっていた。聖蓮池の水は透き通っており、池の端に白い蓮花が咲いている。しかし酒呑童子の姿はない。

阿修罗走上前,想要摘取池边的血莲,然而还未触及花瓣就被一阵白光打断。白光散去,阿修罗仍在圣莲池前,时间却切换到了白昼。圣莲池水清澈见底,池边也开满了洁白的莲花,酒吞童子却不知去向了。

【阿修羅】

「陣眼はまだ破壊されていない。別の夢に飛ばされたのか。昼の神殿は神々しく、善見城は平和だな。王になったあいつの目に、城はこんな風に映っているのか?肝心の蓮花は恐らく、前と同じ、帝釈天のところにあるはずだ。」

这阵眼未被打破,看来我是来到了另一个梦境。白昼时的神殿高高在上,善见城安宁祥和,那家伙当上了王以后,看见的就是这样的景象吗?恐怕那株梦境关键的莲花,和之前一样,亦跟随着帝释天本人。

……聖蓮池の北、帝釈天の玉座前

——圣莲池以北,帝释天的王座前

【毘瑠璃】

「お待ちください。あなたは何者ですか?」

请留步,你是何人?

【阿修羅】

「俺に名はない。」

我无名无姓。

【毘瑠璃】

「なぜ帝釈天様の玉座に?」

为何前去帝释天大人的王座?

【阿修羅】

「辺境にあった家が、戦に巻き込まれてなくなった後、俺は帝釈天に拾われた。」

家本在边境,被战事所毁,后被帝释天收留。

【毘瑠璃】

「帝釈天様は慈悲深く、助けた人は数多くいます。恩返しするおつもりなら、お引き取りください。家をなくした民のために、帝釈天様は家を再建する資金を用意しております。」

帝释天大人慈悲,被他收留的人无数,如果你是想要留下报答恩情,大可不必。大人已为流民准备了返乡的队伍,愿返乡者每人皆可领重建家园的钱财。

【阿修羅】

「帝釈天は数え切れないほどの人々に恩恵を施している、誰に施したかなんて一々覚えていない。でも俺は違う。戦場だろうと拠点だろうと、俺はあいつとずっと一緒だった。王になったとは言え、俺を拒むわけがない。信じられないなら、あいつに確かめてもらおう。」

帝释天的恩惠太多,自己也记不住给了谁。可我不同,过去无论是战场还是营地,他从来都与我同在,就算当了新王也断没有不见我的道理。不信,我和你去问他?

【毘瑠璃】

「……天域復興のために、王は尽力なさっています。些細なことで邪魔するわけにはいきません。」

……天域百废待兴,新王殚精竭虑,就不为这等小事去打扰他了。

【阿修羅】

「そうだな。毘瑠璃様がここいるってことは、報告があるんだよな。急いだほうがいいだろう、新王のところへ案内しよう。」

说的正是,毗琉璃大人到了这里,定是有要事禀报,事不宜迟,让我带你去觐见新王。

二人は王宮に入った。帝釈天は政務に没頭していて、毘瑠璃が目の前に跪いても顔を上げることはなかった。

二人进入王殿,帝释天正端坐在王位上处理城中事务,毗琉璃跪下在他座下也不曾抬头。

【毘瑠璃】

「帝釈天様、ご報告があります。」

帝释天大人,有军情上报。

【帝釈天】

「なんだ。」

讲。

【毘瑠璃】

「瑠璃城は鬼族の侵略を受けており、城主蘇摩が支援を求めています。」

琉璃城战报,近日城外有鬼族军队侵扰,城主苏摩大人请求善见城出兵支援。

【帝釈天】

「数は。」

人数如何。

【毘瑠璃】

「姉様の話によると、前回の侵入に比べて数は劣っていますが、あの時の相手とは違うようです。きちんとまとまっていて、口数少なく、それに……死を全く恐れていないようです。」

据姐姐所说,这批鬼族军队人数并不如之前鬼族入侵时的兵力,但和往日遇到的鬼族十分不同。他们纪律统一,少言寡语,而且……而且仿佛丝毫不顾自己性命。

帝釈天がついに顔を上げた。阿修羅は俯いて後退し、衛兵の列に紛れる。帝釈天は彼に気づいていない。

帝释天终于抬起头来,阿修罗低下头退进侍卫之列,然而帝释天似乎并未认出他。

【帝釈天】

「天域辺境の鬼族は粛清されたばかりだ。もしこんな軍隊が瑠璃城外に潜伏していたのなら、私が知らないわけがない。情報は確かなのか?」

天域边境的鬼族刚刚肃清,若是藏了这么一支军队在琉璃城外,我怎会不知道,会不会是谎报军情?

【毘瑠璃】

「姉様と帝釈天様の間には誤解がありましたが、嘘の情報を流したりはしません。」

姐姐她虽然和帝释天大人有些误会,但绝不会谎报军情。

【帝釈天】

「それもそうだな。あなたは瑠璃城城主の座を捨てて、善見城に来たんだ。彼女も馬鹿な真似はしないだろう。善見城の兵を集めてくれ、私が兵を連れて瑠璃城に向かう。」

也是,你已离开琉璃城主之位,在善见城任职,她不会罔顾你的安危。集结善见城兵力,我将亲自领兵前往琉璃城。

帝釈天が命令を下した後、阿修羅は王宮を出た。将兵達に紛れ込み、軍と共に瑠璃城へ向かった。

帝释天的命令下达后,阿修罗从王殿离开,潜入了随军的将士里,跟着大军一起前往了琉璃城。

【天人の将士甲】

「終わったばかりなのに、また戦争か。鬼族は一体どれだけいるんだ?」

这才多久,就又出征了,这鬼族军难道是打不完的吗?

【天人の将士乙】

「鬼族との戦争で、既に多くの兵士が死んだ。我々は今回、勝つことができるだろうか。」

平定与鬼族的外战已耗费不少兵力,这一趟我们不知还能不能胜利。

【毘瑠璃】

「帝釈天様を信じましょう、きっと勝てます。」

帝释天大人仁慈英明,定会大胜而归。

【天人の将士甲】

「帝釈天様、瑠璃城の近くに到着しました。」

大人,我们已到了琉璃城附近。

【帝釈天】

「脇道を使おう。森をゆっくり抜けて、気づかれないように瑠璃城へ進軍する。」

抄小路,在林中缓慢接近琉璃城,不要让人发现。

【天人の将士甲】

「はっ!」

是!

軍は脇道経由で瑠璃城の外に到着し、森の中に潜伏している。鬼族の軍が瑠璃城を囲んでおり、城壁を攻撃し、侵入しようとしている。

一行人抄小道到了琉璃城下,潜伏在树林中。只见,琉璃城下已聚集了一支鬼族军队,将琉璃城层层围住,并不断进攻城墙,试图突入。

【帝釈天】

「蘇摩が言っていたのは事実のようだ。」

看来苏摩所说的军情确实并非谎言。

【毘瑠璃】

「姉様は嘘をついたりなんかしません。強がりの姉様が助けを求めるくらいです。きっと苦戦しているのでしょう……城の民達は大丈夫かしら。」

姐姐是不会欺骗我们的,她为人要强,既向我们求救,一定是已苦战多日……不知道城中的百姓是否还安好。

【帝釈天】

「大丈夫だろう。前回の陥落を経て、瑠璃城の壁は強化された。やつらがまだ外にいるということは、城内はまだ無事だ。少なくとも、食料が残っているうちは。しかしこの鬼族達は、鬼爪がとっくに血まみれになっているのに、城壁への攻撃を止めない。城壁に付いてる血から察するに、こうしている鬼は少なくないのだろう。力尽きて死んでしまったやつもいる……」

你先别担心,琉璃城的城墙自上次陷落就加固过,他们既然还围在外面,肯定是还不曾突入城中。只要城中粮草未断,就不会有事。但看这些鬼族即使鬼爪早已血肉模糊,却还在有条不紊地击打着岿然不动的城墙。从墙上的血污来看,这么做的鬼族不在少数,甚至有人力竭而死,横尸城墙下……

【阿修羅】

「気まぐれに生きているはずだった鬼族が、一体誰のために必死になってるのか、考えているんだろう?」

你在想那些鬼族生来性格自由散漫,是为谁卖命,怎么会这么拼命,是吗?

【帝釈天】

「あなたは?」

你是?

【阿修羅】

「お前も俺がわからないのか。」

没想到这回你也认不出我。

【帝釈天】

「すまない、配下の将兵が多くてね、全員の顔を覚えているわけではないんだ。」

抱歉,手下的将士众多,偶尔也有记不过来的时候。

【阿修羅】

「お前に関わったやつは大勢いる。俺のことを覚えていないのも当然だ。」

你勾结过的人成千上万,记不起来我一个也是当然的。

【帝釈天】

「何か言ったか?」

你说什么?

【阿修羅】

「今思い出せなくても、いつか思い出してくれればいい。今一番重要なのは、こいつらの心を読んで、裏に隠れているやつを調べることだ、そうだろう?」

我说现在记不起来没什么,等你自己想起来就好。当务之急是探一探这些家伙的内心,看看他们是为谁卖命,你说对不对?

【帝釈天】

「……その通りだ。」

……你说的不错。

帝釈天は精神感応を使って敵の考えを読んでみた。

帝释天以心灵感应试探了敌情。

【帝釈天】

「どういうことだ?やつらの頭は空っぽで、自我すら持っていない。まだ呼吸していることを除けば、死体とほぼ同じだ。それだけじゃない、この鬼族達は思考できないが、士気は妙に高くて、戦闘欲が高い上に痛みを感じない、まるで……まるで玉醸を飲んでいるようだ……」

怎么回事?他们的脑海中空空如也,根本没有自我意识,不过是比尸体多口气罢了。不仅如此,这些鬼族虽然脑中毫无思想,但士气高昂,情绪高涨,充满了战意且毫无痛觉,就有如……有如喝了玉酿一般……

【天人の将士甲】

「帝釈天様、城を攻めるはずの鬼族がここに向かって来ました。気づかれたようです!」

帝释天大人,攻城的鬼族朝着这里来了,我们恐怕被察觉了!

【毘瑠璃】

「まさか、誰かが私達の行動を漏らした?」

难道说有人泄露了我们的行踪?

【帝釈天】

「いや、鬼族が何かの情報を得たと言うより、全員でこっちに向かっている。誰かが情報を漏らした場合、先に一部の精鋭を派遣するはずだ。あの様子は、明らかに誰かに操られている。」

不,那群鬼族并非是闻讯而动,而是一起朝着这里来,如果是有人报信,总该有个先来后到。他们这个样子,分明是受人操控。

【毘瑠璃】

「しかしやつらの兵力は我々の五倍以上、到底敵わない!私が正体を明かし、瑠璃城の城門を開かせ、一旦城に入ってから対策を練りましょう!」

可他们人数众多,是我们五倍有余,我们怕是要不敌!让我亮出身份,命琉璃城开门,至少让我们先入城再从长计议!

【帝釈天】

「だめだ、瑠璃城が城門を開くと、鬼族の軍隊は必ず瑠璃城へと向かう。それでは城の中にいる民たちが危ない。私達は援軍としてここに来た。例え戦死することになっても、決して城門を開いてはならない。」

不行,琉璃城一旦开了城门,鬼族军一定会掉头冲入城中,到时候城中的百姓就会遭殃。我们是来支援的,就算战死城下,也不能开城门。

【毘瑠璃】

「ではどうしましょう?」

那该如何是好?

【帝釈天】

「やつらが傀儡である以上、きっと策略で勝てるはずだ。誰かが操っているということは、私にも操ることができるはずだ。全員、鬼族を迎え撃て!」

倘若他们只是傀儡,定然能用智谋取胜,别人能操控他们,我自然也可以。所有人,迎战鬼族!

【天人の将士甲】

「はっ!」

是!

帝釈天は、自分達を迎え撃つべく現れた小人数の鬼族の部隊を避け、そのまま瑠璃城の近くにいる本隊を討つようにと全軍に命じた。瑠璃城の近くの本隊は急に攻撃を受けたせいで一時的に痛手を被ったが、兵力で圧倒的に有利な鬼族は、すぐに天人の軍隊に反撃を仕掛けた。

帝释天命全部兵力绕过前来迎击的小股鬼族军队,而直接攻向了驻扎在琉璃城下的大部队。琉璃城下的鬼族虽然被杀了个措手不及,但兵力悬殊下,很快就对天人军队发起了反击。

【天人の将士甲】

「やつらは数が多すぎる、それに全く命を惜しんでいないようだ。例え手が骨だけになってもまだ戦う気だ、これでは片時も持ちこたえられない!」

他们人数众多,又完全不要命一般,就算断了手也要露着骨头继续打,这攻势我们片刻都撑不住了!

【天人の将士乙】

「うわあああああああ!胸が!」

唔啊啊啊啊啊!我的胸口!

【天人の将士甲】

「毘瑠璃様!どうか彼を助けてください!」

毗琉璃大人!救救他吧!

【帝釈天】

「毘瑠璃、動くな。」

毗琉璃,别动。

【毘瑠璃】

「帝釈天様!」

帝释天大人!

【天人の将士甲】

「しまった、向こう側の鬼族の軍隊もこっちに向かってきた、囲まれてしまう!帝釈天様、早く撤退の命令を!このままでは手遅れになります!」

糟了,对面那队鬼族军队也折返了,我们要被包围了!帝释天大人,请下令撤兵,不然就来不及了!

【帝釈天】

「誰も撤退するな、最後まで戦え、脱走する者は容赦なく殺せ!」

谁也不准走,给我战斗到最后一刻,凡有临阵脱逃者,格杀勿论!

【天人の将士乙】

「助けて……」

救我……

【毘瑠璃】

「鬼族が合流し、挟み撃ちにされてしまった……帝釈天様を守れ!」

两队鬼族会合了,我们被两面夹击了……保护帝释天大人!

【天人の将士甲】

「うわあああああああ!」

唔啊啊啊啊啊!

帝釈天が振り切ってきた鬼族の軍隊が引き返して、後方から天人の軍隊を襲い、城下の軍隊と共に天人の軍隊を囲んだ。天人の軍隊は敵うはずもなく、大打撃を受けた。四方から天人の兵士の悲鳴が聞こえる。

被帝释天甩开的鬼族军队折返后从后方袭击了天人的军队,与城墙下的鬼族们形成包围之势。天人一军不敌,死伤惨重,四处都是天人将士的哀嚎声。

【毘瑠璃】

「全員……戦死しました……帝釈天様、あなたの命令を守って、兵士達は全員瑠璃城の下で戦死しました…しかし鬼族にとってこの戦いは、痛くも痒くもないでしょう。これで、本当に瑠璃城を守れたのでしょうか?いいえ、この毘瑠璃は瑠璃城の前城主として、城にいる民のために、姉蘇摩のために、最後まで戦い抜いてみせます!」

我们……全军覆没……帝释天大人,正如您所说,将士们全都战死在了琉璃城下……但这场战对于这群鬼族根本不痛不痒,这样,真的算是守住了琉璃城吗?不,我毗琉璃身为前琉璃城城主,为了城中的百姓,为了姐姐苏摩,要血战到底!

【帝釈天】

「私は蘇摩の要請に応じて援軍を送り込んだ、あとはあなた一人で戦えばいい。」

我已应苏摩之邀将援军送到,你就独自迎战吧。

【毘瑠璃】

「瑠璃城に攻め入ろうと企む鬼族ども!この瑠璃城の前城主毘瑠璃がいる限り、民を傷つけることは許さない!うわあああああああ!」

觊觎我琉璃城的鬼族们!我琉璃城前城主毗琉璃,绝不会让你们伤我琉璃城百姓!唔啊啊啊啊啊!

毘瑠璃は胸を鬼族の矛に貫かれ、無念に倒れ、狂暴化した鬼族に囲まれた。

毗琉璃被鬼族以长矛刺穿胸口,掼倒在地后,狂暴的鬼族们一哄而上。

【毘瑠璃】

「帝釈天様!助けて!」

帝释天大人!救我!

しかし帝釈天は、振り返ることなく消えた。

然而帝释天已经头也不回地走远。

【毘瑠璃】

「やはり姉様の言う通りなのですか、本当に……私が間違っていたのか……え?どういうこと?私は怪我をしていない?戦死したはずの兵士達も、まだ生きている……しかしさっき我々は確かに……」

难道说姐姐所说是对的,我真的……看错了您吗……嗯?怎么回事?我并没有受伤?本已经战死的将士们,也都还好好的……但刚才我们分明……

【阿修羅】

「さっきお前達は、帝釈天と共に襲ってきた鬼族の軍隊を避け、城門の下にいる攻城を任された軍隊を襲った。しかしすぐに攻撃を止めた。肩透かしを食らった鬼族の軍隊が引き返してきたのを見て、すぐに撤退したんだ。だが鬼族の二つの軍隊はそれを見なかったかのように、そのまま進んでぶつかり、敵を見つけたかのように殺し合いを始めた。互角の実力を持つ鬼族の二つの軍隊は戦い続け、すぐに全滅した。」

刚才你们跟着帝释天绕过前来迎击的鬼族军队,去城门下袭击了负责攻城的鬼族部队。然而只是不痛不痒地打了两下,看到扑空的鬼族军掉头来追,就直接撤了出去。不过两队鬼族却跟没看到你们撤了一样,依然往一处跑,撞到一起后,仿佛互相见了仇人般打了起来。两边鬼族打得不相上下,难舍难分,不一会就全军覆没了。

【天人の将士甲】

「しかし帝釈天様が撤退するなと命じたはず…」

可我分明记得帝释天大人命我们不得撤兵……

【天人の将士乙】

「俺も戦死したはずだが、まだこうして生きている。」

我还战死了呢,一眨眼现在却又好好在这了。

【帝釈天】

「それは私が悪夢を見せたせいだ。あなた達は兵士だから、戦闘状況の読みが私よりも上だった。夢が限りなく現実に近かったから、鬼族を容易く騙すことができた。しかし夢の中とはいえ、皆に辛い思いさせたことは事実だ。私の策は犠牲者を出さなかったが、それでも皆を傷つけてしまった。皆に謝りたい。瑠璃城を守るために仕方なくとった、私の軽率な行動を許してほしい。」

是我让你们做了一场噩梦,你们是将士,对战事局势在心中的评估在我之上。梦境也极尽真实,用来骗过那些鬼族绰绰有余。不过即使是梦境,却还是让诸位承受了真实的苦楚,虽然我的计谋并未使将士伤亡,却还是伤到了你们。我向诸位道歉,希望诸位能看在琉璃城的安危上,原谅我的鲁莽。

【天人の将士乙】

「とんでもないです!我々は結局無事なんです!一人も死なずに、夢を見ただけで勝てたなんて、むしろ喜ぶべきです。」

大人言重了!我们这不是没事吗?不费一兵一卒,做个梦就能打胜仗,高兴还来不及呢。

【天人の将士甲】

「俺達が悪かったんです。帝釈天様を誤解した。俺達こそ、謝るべきです。」

是我们心胸狭隘,错怪了大人,该道歉的是我们才对。

【毘瑠璃】

「私もです…帝釈天様を誤解した上、あんなことまで言ってしまった。どうか許してください!」

我也是……竟然错怪了帝释天大人您,还出言不逊,望您恕罪!

【帝釈天】

「あんなのはただの寝言だ、全く気にしてない。」

不过是一两句梦话而已,我不会放在心上。

【毘瑠璃】

「城を囲んでいた鬼族は消えました。今すぐ姉様に手紙を出しますから、まもなく城内に迎え入れ、労ってもらえるはずです!」

围城的鬼族已除,我这就叫人传信给姐姐,开城门迎军进城,摆酒犒劳诸位!

瑠璃城は城門を開いたが、城外に残っている鬼族はまだ殺し合いを続けている。彼らには城に入る天人の軍隊や開けっ放しの城門が全く見えないようで、仲間の死体を踏みにじりながら、敵を殺す夢を見続けている。

琉璃城门打开,城门外仅剩的鬼族仍旧在互相厮杀。他们眼中仿佛看不到入城的天人军队和大开的城门,踩在遍地同伴的尸体上,沉浸在杀敌的美梦之中。

【阿修羅】

「片付け役として、ここに数人残したらどうだ?敵は数人しか残っていない。我々の敵ではないが、鬼族の血肉は瘴気を放つから、このまま放っておくと、瑠璃城は汚染されてしまうぞ。」

不如留几个人把这里清一清?还剩下几个残兵败将,不是我们的对手,鬼族的血肉会散发瘴气,堆积在这里,也会污染琉璃城。

【帝釈天】

「いいだろう。」

也好。

そうして阿修羅は城外に残り、鬼族の死体を確認し始めた。

阿修罗于是顺理成章地留在了城门外,检查这群鬼族的尸体。

【阿修羅】

「血まで玉醸の匂いを放っている、玉醸を飲んだのは間違いないな。一体いくら飲んだんだ?本当に自分で飲んだのか?」

连血里都有着玉酿的气味,是喝了玉酿无疑了。喝到这地步是得喝了多少,真的是自愿喝下去的吗?

【天人の将士甲】

「数こそ多いが、装備は貧相なものばかりだな。俺に言わせりゃ、こいつらは元々敗軍か脱走兵かもしれない。帝釈天様によって故郷に追い返されたが、玉醸を飲まされて再び前線に送り込まれたんじゃないか?」

我看他们人虽然多,装备却不怎样。说不定本来就是一群败将逃兵,被帝释天大人打回老家后,被灌了玉酿又踢回来。

【阿修羅】

「お前は善見城の兵士のようだが、玉醸のことを知っているか?」

你是善见城的兵,也知道玉酿?

【天人の将士甲】

「知っていますとも。玉醸は最初辺境の軍隊だけが使うものでしたが、すぐ善見城にも伝わってきました。貴族の中でも一時的に流行りました。」

怎么不知道,玉酿虽然起源于边境军营,但是早就传到了善见城,贵族之中一度服用成风。

【阿修羅】

「貴族の連中の霊神体はちっとも役に立たないし、玉醸を飲んでも意味ないけどな。」

那群贵族的灵神体本来就一无是处,喝不喝玉酿确实也没什么区别。

【天人の将士甲】

「しかし帝釈天様が即位してから、玉醸はどこにも見当たらなくなりました。それなのに鬼族はまだそれを持っている。つまり玉醸は元々鬼族が作ったものだったのですね。」

不过自从帝释天大人上位,这样东西已经见不到了,鬼族却还有,看来这玉酿原本就是鬼族造出的东西。

【阿修羅】

「それはおそらく違う。あの鬼王迦楼羅でさえも、玉醸がどこから来たのか知らない。ただ儲かると思って、天人に売って金を稼いでいただけだ。しかしやつが持っているこの瑠璃心は、気配も効用も玉醸に似ているな。しかしどこで手に入れたかと聞いても、やつは口籠ってばかりで答えないんだ。過去のことはよく覚えていない、ただ昔から持っていると言うだけだ。」

这你恐怕是猜错了,那鬼王迦楼罗自己对这东西的来历也不知晓。只是觉得好用就散播给了龙巢对面的天人赚些钱财。倒是他手里的那个琉璃心,气息和效用都和这玉酿相近,问他是哪来的,他却支支吾吾说不出个所以然来。只说自己记不太清过去的事,只记得拿着这东西很久了。

【天人の将士甲】

「迦楼羅、瑠璃心?なぜそこまで知っているのです?」

迦楼罗,琉璃心?你怎么知道这么多大事?

【阿修羅】

「俺はまだ夢の中にいる、これは全てただの寝言だ。」

我还没醒,这些都是梦话。

【天人の将士甲】

「そういえば俺もまだ夢を見ている気分です。早くここを片付けて、帰って酒でも飲みましょう。」

这么说来我也还有种还在梦中的感觉。咱们赶快打扫好这里,回去喝口酒好解乏。

【阿修羅】

「どうやらこの鬼域で、天域を我が物にしたいと思っているのは、迦楼羅だけではないようだ。」

看来这鬼域之中,想要夺下这天域的,不止迦楼罗一个。

戦場を片付けると、阿修羅は残りの天人の軍隊と共に城の中に入った。

战场清完后,阿修罗随着剩下的天人军队入城。

【阿修羅】

「おい、帝釈天はどこにいる?」

喂,你可知道帝释天在哪里?

【天人の将士乙】

「帝釈天様は今日幻術を使って大変お疲れですから、宴を欠席して休まれるそうです。おそらく自室にいらっしゃるのでは。」

帝释天大人今日使用幻术大费心神,没有参宴就回去休息了,可能在房里吧。

阿修羅は帝釈天の部屋の前まで来たが、すぐ帝釈天が中にいないことに気づいた。しかし毘瑠璃はそこで部屋の警備をしているようだ。

阿修罗找到了帝释天的卧房,阿修罗感觉出帝释天并不在房中,然而门前却站着守门的毗琉璃。

【毘瑠璃】

「報告なら明日にしなさい、帝釈天様はすでにお休みになれました。」

有什么事明日再禀报吧,今日帝释天大人已经休息了。

【阿修羅】

「誤解だ。帝釈天が部屋の中にいないことはすでに本人の口から聞いた。ただ心配で、帰ってきたか確認しに来ただけだ。」

你误会了,帝释天早就交代我他不在房中,我是担心他,特意来看他回没回来的。

【毘瑠璃】

「……帝釈天様はまだお帰りではありません。」

……大人他还没回来。

【阿修羅】

「一体どこに行ったんだ、危険な場所か?」

不知道他到底是去了哪里,会不会有危险。

【毘瑠璃】

「鬼族はもういません。帝釈天様なら、例え一人になっても危険な目に遭うことはありえません。」

鬼族已除,大人即使一个人,也不会有什么危险。

【阿修羅】

「そいつはどうかな、瑠璃城の城主蘇摩様と帝釈天の仲はあまりよくないという噂がある。それに瑠璃城は、今もまだ新王に忠誠を誓っていない。彼が瑠璃城で一人になると、何をされてもおかしくない。」

这可不好说,我听说琉璃城城主苏摩大人和帝释天互看不顺眼。琉璃城到现在还没向新王称臣呢,他一个人走在琉璃城里,也保不齐会被人暗算。

【毘瑠璃】

「姉様はそんな恩義知らずの人ではありません。今日帝釈天様に助けてもらったばかりですし、決して恩を仇で返すようなことはいたしません!そもそも帝釈天様は瑠璃城の中にはいません。外にいる客人に会いに行ったのです。すぐに帰ってきます。」

姐姐不是那种人,她恩怨分明,今天帝释天大人带人解围,她怎么会做出恩将仇报的事来!更何况帝释天大人根本就不在琉璃城中,而是外出会客,很快就会回来的。

【阿修羅】

「それなら俺もここで彼を待つ。」

那我就在这等他好了。

【天人の将士乙】

「毘瑠璃様!早く帝釈天様に報告してください!兵営が大変です。皆が二つの陣営に分かれて争っています。反乱を起こすつもりではないでしょうか?」

毗琉璃大人!快通报帝释天大人!军营里出了乱子,一群人分成两派,大打出手,这该不会是要造反吧?

【毘瑠璃】

「何ですって?!しかし帝釈天様は……」

什么?!可是帝释天大人他……

【阿修羅】

「ただ酒を飲みすぎんだろう。帝釈天の手を煩わせることはない、俺が様子を見にいく。」

我看不过是喝酒喝多了,不劳烦他帝释天,我去看看。

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